ゆとり教育 今までのまとめ

これまでのインターネット上の記事をまとめると

・ゆとり教育による学力の低下

 ゆとり教育によって学力の低下が危惧されていたが、調査結果を見る限りでは学力が上昇した場合もあった→ゆとり教育のおかげと言うわけではなく。塾などの学校外で勉強をする子どもが増加したとも考えられる。

 

・「生きる力」は育まれていたのか?

 あまり効果がなかったように思われます。現代では就職難が問題視されていますが、会社での雇用ではやはり学歴や知識の多さが重要視されているようです。

 

 ゆとり教育では確かな知識や技能・人間性を育むことが目的とされていましたが、実際には学校側では積極的にそのような教育は行っていなかった。学力が上昇した場合については学校外での勉強に力を入れる家庭が増加した事がその理由であると考えられます。社会に適用させようと考えられた人間性についても就職難の影響もあり、それよりも「仕事のできる人間」「学歴」が重視される形となった。

ゆとり教育の「生きる力」とは?

「生きる力」とは

1「確かな学力」・・・知識・技能の他、主体的に行動する力

2「豊かな人間性」・・・自己を律し他人との協調性を図る力

3「健康・体力」・・・たくましく生きるための力

 これは平成15年に文部科学省のHPにて「生きる力」を3つに分けて説明したものです。ゆとり教育での教育方針は生徒自らが学ぶという意欲をつけさせようとするものでした。

 1「確かな学力」には知識・技能の他に自分から課題を見つけ出し、それを学ぶという主体的な行動力をつけると共に、よりよく問題を解決するための資質や能力を高めるというものであるそうです。ここでの問題とは何を指しているのか?当たり前ですがテストでの問題の事もありますし、社会に出た時に遭遇する対人関係での問題や社会問題を解決するための事を指していると思われます。

 

 2「豊かな人間性」とは大人になり社会参加する上で、自分以外の他人との協力関係は必要不可欠です。よりよい人間性や対人関係を築くためにもこういった教育が道徳といった教育で施されたようです。

 

 詰め込み教育時代では学校側が生徒に勉強せざるを得ない形をとっていたため、それについて行けない生徒が多くいました。その問題を改善するために授業数を削減し自ら学ぶという意欲をつけさせ、おちこぼれの生徒を減らそうとしたのではないでしょうか。

ゆとり教育の問題点

・ゆとり教育のデメリット

 2005年に行われたゆとり教育に対する世論調査で約70%の人々が「子どもの学力の低下が懸念されるからゆとり教育に反対」しているという結果が出ていたそうです。

 

 学力低下の主な要因として考えられるのが

・授業時間の削減に学力低下

・日常的な誘惑の増加

学力低下に伴い教師の質も低下する

 

・・・という事が考えられていたようです。日常的な誘惑の増加というものは、ゲームやテレビといったそういった日常的な娯楽を楽しむ時間が増えてしまうことだと考えられます。対して詰め込み教育時代の子どもたちの生活中ではそういった娯楽の時間が少なかったのもあります。当時は今程に面白いテレビ番組とかゲームが多くありませんでしたから、そこまで勉強に差し障るような事はなかったのでしょう。しかしゆとり教育世代ではそういった娯楽が多くなりましたし自由な時間が増えた事で、その時間が子どもたちの娯楽に当てられてしまっているといった所なのでしょう。

 

 最後の教師の質の低下については、これはゆとり教育に関係あるのだろうか?っと疑問に思います。詰め込み教育時代は丸暗記させるような教育方針でした。それに試験も「憶えているかor憶えていないか」の判断でしたから、むしろそういった教育方針から転換したゆとり世代の教師の方が「生きる力」を子どもたちに身につけさせようという工夫をされていたのではないのだろうかと思います。

 

 

ゆとり教育について② ~コメント返し

~コメント返し

 文字面だけでよくよく考えると、ゆとりのある子どもってのはなんだか気味悪い感じもしますね。

 

 そうですよね。過去の詰め込み教育時代の子どもたちの生活のゆとりの無さ。それによって生じたストレスが問題行動となって現れて社会問題に発展したわけですが、その事への対策が極端な気がしますよね。

 

 極端に緩めすぎたというのか、ゆとりある生活を子どもたちにさせる事がイコール「生きる力」を養うことには繋がらないですよね。教科書を薄くした分、職業体験とか社会に出て役立つ資格を取得させるとかそんな時間に当てた方が「生きる力」を養う事に繋がるんじゃないかと思います。自分もゆとり教育世代ですが、自分の小・中学校での事を振り返ってみると、そういった体験はとても少なかったように思います。知識を詰め込んでいるわけでもなく、そこまで経験を積んでるわけでもないですから「生きる力」っていうのは何を指してるのかちょっとわからなくなってきました。精神的な教育をすること含まれているのでしょうけど・・・

 

 

ゆとり教育について

詰め込み教育からゆとり教育へ

 ゆとり教育(ゆとりきょういく)とは、日本において、知識重視型の教育方針を詰め込み教育であるとして学習時間と内容を減らし、経験重視型の教育方針をもって、ゆとりある学校をめざした教育のことである。2013年度現在、高等学校でのみ施行されている。

 ゆとり教育は1980年度、1992年度、2002年度から施行された学習指導要領に沿った教育のことであり、小学校では1980年度から2010年度、中学校では、1981年度から2011年度、高校では1982年度から2014年度(数学及び理科は2013年度)まで[1]施行される教育である。

                                wikipediaより

 

 今回はゆとり教育について調べていこうと思います。ゆとり教育とは1980~2014年現在(現在は高校でのみ)行われている教育の事です。具体的にどのようなものかといいますと、学校での勉強を詰め込み教育時代は週6日間でしたが、ゆとり教育では週5日に変更。従来の「知識重視」の教育から生きる力を育むための「経験重視の教育」に切り替わった事が挙げられるようです。

 

 何故「知識重視」の教育から「経験重視」の教育にシフトしたのか。その背景は当時の詰め込み教育によって、勉強についていけない生徒の増加や生徒たちのストレスがきっかけとなり、次第にいじめや暴力行為などに発展し大きな社会問題となったことが要因です。

 

 

 そこで第15期中央教育審議会の答申の発表され、詰め込み教育によって生徒たちの生活はゆとりがなくなったこと、また知識ばかりで社会性がまったく育まれていないことが指摘された。この事で教育の基本的なあり方として、社会に望まれる大人を育てるためにも、知識よりも「生きる力を養う」事が必要であると結論付けたとのことです。

 

 ここでの「生きる力」とは一体どのような事を言っているのか。社会に出ても「知識」よりも、社会に出て働いていく事で必要な「経験」を積ませることの事を言っているのではないでしょうか。そのまんまのようですけども。

 

次回の更新までにもうちょっと調べてきますノシ

教育問題-過去の詰め込み教育について 3

・弊害

この教育の結果、前述のように「テストを過ぎたらすべて忘れる」等の問題点の他、詰め込み教育の結果「四当五落」「一浪は当たり前」と言われるほどの受験戦争になり、その結果として、勉強についていけない児童・生徒が増加し、いじめ、校内暴力、非行、体罰、落ちこぼれなどの問題[1]が発生し、学校問題レベルではなく、社会問題となるほどの課題となった。                        wikipediaより

 

 詰め込み教育を行っていた当時は、多くの生徒たちが受験競争の激化や学校の教育にストレスをかかえていたようです。受験競争の激化の原因はやはり「覚えてるか、覚えていないか」の学力判定が高校や大学受験でも普通行われていたからではないのでしょうか。「一浪は当たり前」と言われる程に、覚える量が膨大であったから、「こんな事を覚えて何になるのだろう」と不満に思う生徒も多かったのではないかと思います。

 

 「何故こんな事を覚えるのか」これは多くの知識を得ることで発想力を豊かにしようという考えがあったのではないでしょうか。知識が乏しければ発想もまた乏しくなってしまいますから、自分で考える力を養うためにも多くの知識を詰め込む教育を行っていたのではないかと。また覚えようと努力をするクセを幼いころから植え付ける事もあったのではないかと思います。社会に出て暗記した知識は必ず役に立つというわけではないですが「自分で考え、努力するという力」をつけるために詰め込み教育が行われていたのではないかと思います。

 

教育問題-過去の詰め込み教育について 2

●誰のためのメリットデメリットか

詰め込み教育のメリット

 1基本的な事項を丸暗記することで多くの知識を得られること (生徒側)

 2学力を判定する教師の負担が軽いこと (指導者側)

詰め込み教育のデメリット

 1学習意欲の維持が困難 (生徒.教師側)

 2知識習得の一過性 (生徒.教師側)

「誰のためのメリット・デメリットか」を前回の書いた内容の横に入れてみました。

まずメリット側から

1,は知識を得る生徒側のメリットであることは間違いないですし、2,は学力を判定する立場である教師側のメリットであることは別に書かなくても見れば分かることですが

デメリット側

1,2,も生徒と教師どちらの側でも言える事だと考えられます。生徒側はテストのために丸暗記するだけですし、教師側は丸暗記させる場所を指定するだけから、そこに面白味なんてないですしマンネリ化してしまうからではないでしょうか。教師も生徒に暗記してもらうために授業を工夫するとしたら「1192(良い国)つくろう鎌倉幕府」と年号をその時代の出来事を混ぜて覚えやすくすることぐらいしかできなかったのではないかと思います。知識習得の一過性については、単に丸暗記の教育が悪いのではなく、その知識を長期間保持できるような教育を施せば良かったのではないでしょうか?詰め込み教育時代は授業の進み具合がとても速かったそうですし、教師側の負担が少なかったのであればテストを頻繁に行うとか、そういった工夫を施す時間もあったかと思いますが・・・

 

生徒と教師側だけではなく、詰め込み教育を推進する側と詰め込み教育を否定する側で考えてみたらまた違うのかなと。詰め込み教育の影響で学生たちのストレスが増加したことでいじめや暴力などの問題が多くなり、社会問題に発展したそうですから。社会からそういった圧力もあったのかもしれませんね。次回はその辺りを調べて書きたいと思います。