教育権について考える

家庭の都合で中学を卒業した後、進学せずに就職した子どもの場合を考える

 教育権とは=国民の三大義務の一つである。親は子どもに教育を受けさせる義務があり、子どもは教育を受ける義務がある。ということは前回までのことでわかりました。

 

 今日は個人的に疑問に思っていたことを題材にしてまとめてみようと思います。大学のパワーポインタを使用した発表の課題で「卒業間近の中学三年生に10分間のスピーチをする」というものがありました。その課題の内容の中に「中には高校に進学せず、就職する子どもも数人いる」という事を想定したものでした。

 

 今の日本では高校に進学することは当たり前のようになっていますし、現代の社会においても「高卒」という学歴は就職するにおいても最低限のラインとして扱われている所もあるようです。そんな中で高校に進学せずに、就職することを選ぶ子どもたちは一体どうしてその道を選んだのだろうか?と課題をやりつつ私自身それに対して疑問に思いました。

 

 教育権には「教育を受ける義務」が子どもに課せられていますが、それが強制的に適用されるのは義務教育に定められている中学校までです。ですから、それ以降進学するかどうかは本人や親の判断に任せられているようです。

 

 親も子どもも納得して中学卒業後に就職する場合もあれば、「子どもは進学したいと考えているが、親は子どもの学費を払うことができないため、就職することしかできない」という場合もあるでしょう。こういう場合を考えてみると、教育権が適用されるのは義務教育の期間までのことなのだろうか?と私は疑問に思いました。

 

 もしそうなのであれば、現代の社会の状況に合わせるように、義務教育も高校までを義務教育にすれば、こういった問題は解決できるのではないかと思いますが、なかなかそうもいかないようです。

 

次回はこの続きを詳しく書いていきたいと思います。