生徒の問題行動・人間関係の希薄化とその背景について

 ●人間関係の希薄化の背景

 前回の続きです。前回は「以前に比べて人間関係が希薄化してきている」という様な内容を書きましたが、この以前とは「昭和初期」の事を指して比較しています。

 

 ・昭和初期の人間関係について

 →当時は地域ごとに、とても濃密な人間関係が形成されていたと言われています。言うならばその地域や村に住んでいる人皆が「顔見知り」のような関係であったため、良い面や悪い面も含めて、大人たちの監視の目が周りや子どもたちに行き届いていた。お隣さんや近所の人たちの事を家族のように周りが把握していたようです。

 

 ・現在の人間関係について

 →村や住み慣れた地元を離れて都会に移住する人たちが増えた事、1971~1974年頃の第二次ベビーブーム以降の少子化問題によって人口が減った事による核家族化によって地域のコミュニティーから家族のコミュニティーに変わった事、以前よりコミュニティーの枠が狭くなった。インターネットの普及によって家から出なくても家族以外の人と関われるようになった事が挙げられると思います。