教育問題 コメント返し

 前回のコメントを先にお返しします。

 子供たちはいじめが悪いことだ知らないのでしょうか?という内容についてです。私は「子どもたちは言葉ではそれが悪いことだと知ってはいるのだと思いますが、実際にそれがどうして悪いのか?っということが分からない」のではないかと思います。

 

 以前ネットの記事で「子どもにいじめはいけないことだ」と教えていた先生が、生徒から「どうしていじめはいけないことなのですか?」という質問をされたのに対して回答することができなかったという内容を目にしました。私も小学校~高校と生活してきた中で、いじめのようなものを目撃したことがあります。被害者がまったく悪くないのにいじめを受けているというケースもあるかと思いますが、被害者自身にも周りから仲間はずれにされても仕方ないと思ってしまうケースも多くあるようです。

 

 「いじめはいけないこと」だと分かってはいても、「アイツのここが許せない!アイツはおかしい!」とか・・・そういう気持ちに共感する子が増えれば「赤信号・皆で渡れば怖くない」といった感情になってしまうのではないでしょうか。

 

 ですから家庭や教育現場でいじめを無くすためには、いじめは何故いけないのかという事を子どもたちにしっかり教えてあげること。いじめの根本的な原因だと考えられる対人関係での人間性の向上を促すことが重要なのではないでしょうか。ゆとり教育で目指していた教育方針にこのことが記載されていましたが、具体的な方法は各教師の方々に任せられていたようでしたので、他の分野の人々・・・たとえばカウンセラーや心理学者の人・宗教者などの人たちの話などを取り入れて子どもたちの人間性を向上させるカリキュラムを作るべきではないのかと思います。

 

 それと「いじめは何故いけないのか」について中学生ぐらいの子に説明するとした場合の私なりの意見は「人は一人では生きてはいけません。多くの人たちと助け合っていかなければいけません。そんな中で、たとえば君がちょっとおかしな子を見たときに。この子とは関わらないでおこうとか、嫌いだからどっかいけよ!とかそう言ったとします。そう言われた子は一生その事を覚えているでしょう。人と人との関わり合いのグループから外れてしまったら、その子はずっと一人になってしまいます。そんな子をみて、君は可哀想だと思いませんか?もしそう思わないのであれば、そう思える人間にならなきゃいけません。いじめは君と同じ人間を貶める最悪の行為です」と言います。