親と子どもの教育権について

・親の教育権と子どもの教育権

 前回、親の教育権と学校の教育権まで調べました。では親の教育権と学校の教育権とは一体どのようなものか

・親の教育権

 親の教育権とは文字通り「親が子どもを教育する」権利です。この権利は子どもの教育権と密接に関わりあっています。子どもの教育権は「子どもが教育を受ける権利」のことです。子どもに教育を受ける権利があるということは当然その保護者である親は子どもを教育しなければいけなくなります。子どもの保護者である親も家庭を養うために働いていますから子どもに勉強を教える時間がなかったり、また子どもに満足に勉強を教えることができない場合があります。そのため、それらの権利を別な場所へ委任する形を取ります。

 

・学校の教育権

 親は学校に「教育をする権利」を委任することで学校は子どもに教育する権利を得ます。この事を「学校の教育権」といいます。これを見ると親が勝手に教育権を委任しているから子どもに選択の余地がないのではないかと思われましたが。子どもにも同時に「学校を選択する権利」が与えられます。そのため、親にも子にも学校に委任した教育権をいつでも取り下げることのできる権利が両者に存在します。

教育権とは

・教育権

 教育権とは文字通り「教育を受ける権利」であり、国民の基本的人権の一つに数えられ社会権にも属しています。この教育権には「教育を受ける権利」と「教育をする権利」の二つに大きく分けられるそうで、一般的には後者の意味が教育権として扱われているそうです。

 

・教育をする権利の二つの観点

1、国家の教育権:国が国民の信託を受け、教育内容について関与・決定する権限を持つ。

2、国民の教育権:国は、教育の諸条件の整備確立を行い、教育の直接の実施は、国でない主体(保護者や教師)が行う。   wikipediaより引用

 

 1は日本における教育の方針を国が決定する権利です。子どもたちをどのように教育するか、日本の国民に相応しい大人に教育するための方針を決定する権利です。

 2は1で決定した方針を実行するための学校などの設備を各地域に設け、実際に子どもたちへの教育は国ではなくその親や学校の教師が行うという権利です。これには「親の教育権」と「学校側の教育権」があるそうです。

 

 

教育問題 コメント返し

・前回のコメント返し 

 

 コメントありがとうございます。

 そう簡単に親同士と学校側のコミュニティは強くなるのでしょうか。というコメントに対して返信させてもらいます。

 

 学校全体の親となると難しいかと思いますが、半数以上の保護者の方とはコミュニティの維持・向上を図れるかと思います。理由としては学校側も保護者側も「子どもの学力の向上」という同じ目的意識があるからです。

 

 

 

 学校側の教育方針は「社会に出たときに必要とされる。考える力や行動力・人間性を育む」ことです。対して保護者側の希望は「自分の子どもが良い学校に入って、良い企業に就職することができるように」だと思われます。

 

 どちらも共通して「子どもが成長して大人になり、社会に出たときに豊かな人生を歩めるように」という考えが共通しています。この意識を学校側・保護者側が一緒になって高めていこうと心がけていけば簡単に両者のコミュニティを高めることができると考えます。また子どもパトロールや横断歩道を渡る子どもを見守ってくれるおじいさんのように、学校や保護者だけではなく。現代では失われつつある地域で子どもを育てていくというコミュニティを復興すれば、子どもたちの安心した成長と学びに繋がるのではないかと思います。

 

 次回は親と学校の教育権について調べたいと思います。

 

教育問題 外的問題の影響

外的問題<地域崩壊・都市化・情報化・学校裏サイトなど>

 外的問題は主に学校外で起こる諸問題で、現代の社会や文化の有り様がそのまま子どもたちに影響しているように思えます。

 

 以前更新した内容に「昔は地域ぐるみで子育てや教育を行っていたが、都会ではそういったグループはなくなってしまっている=都市化」というものがありましたが、そういった問題が教育問題の外的問題にあたるようです。こういった地域でのコミュニティが無くなってしまっている事を「地域崩壊」ともいうようです。

 

 また情報化や学校裏サイトも以前触れたことがありましたが、現代ではインターネットの普及によって便利になった反面、様々な情報や知識が入り乱れています。学校裏サイトという親や先生の目から離れた場所でのいじめを助長しかねない書き込み。子どもたちに悪影響を及ぼすとされている情報さえも簡単に手に入ってしまうことや、最近ではツイッターや2chなどでの炎上もその多くが未成年ということもあり最近では問題として大きく取り上げられています。

 

 都市化や地域崩壊といった大きな問題を学校側で解決するのはまず無理なことかもしれませんが、同じ学校に通う親同士と学校側のコミュニティを強めていかなければならないことと、子どもたちにインターネットの使い方について厳しく指導するべきなのではないかと思います。教師と親が協力し合って子どもを教育していくことが現代の教育現場に必要なことだと思います。

 

教育問題 コメント返し

 前回のコメントを先にお返しします。

 子供たちはいじめが悪いことだ知らないのでしょうか?という内容についてです。私は「子どもたちは言葉ではそれが悪いことだと知ってはいるのだと思いますが、実際にそれがどうして悪いのか?っということが分からない」のではないかと思います。

 

 以前ネットの記事で「子どもにいじめはいけないことだ」と教えていた先生が、生徒から「どうしていじめはいけないことなのですか?」という質問をされたのに対して回答することができなかったという内容を目にしました。私も小学校~高校と生活してきた中で、いじめのようなものを目撃したことがあります。被害者がまったく悪くないのにいじめを受けているというケースもあるかと思いますが、被害者自身にも周りから仲間はずれにされても仕方ないと思ってしまうケースも多くあるようです。

 

 「いじめはいけないこと」だと分かってはいても、「アイツのここが許せない!アイツはおかしい!」とか・・・そういう気持ちに共感する子が増えれば「赤信号・皆で渡れば怖くない」といった感情になってしまうのではないでしょうか。

 

 ですから家庭や教育現場でいじめを無くすためには、いじめは何故いけないのかという事を子どもたちにしっかり教えてあげること。いじめの根本的な原因だと考えられる対人関係での人間性の向上を促すことが重要なのではないでしょうか。ゆとり教育で目指していた教育方針にこのことが記載されていましたが、具体的な方法は各教師の方々に任せられていたようでしたので、他の分野の人々・・・たとえばカウンセラーや心理学者の人・宗教者などの人たちの話などを取り入れて子どもたちの人間性を向上させるカリキュラムを作るべきではないのかと思います。

 

 それと「いじめは何故いけないのか」について中学生ぐらいの子に説明するとした場合の私なりの意見は「人は一人では生きてはいけません。多くの人たちと助け合っていかなければいけません。そんな中で、たとえば君がちょっとおかしな子を見たときに。この子とは関わらないでおこうとか、嫌いだからどっかいけよ!とかそう言ったとします。そう言われた子は一生その事を覚えているでしょう。人と人との関わり合いのグループから外れてしまったら、その子はずっと一人になってしまいます。そんな子をみて、君は可哀想だと思いませんか?もしそう思わないのであれば、そう思える人間にならなきゃいけません。いじめは君と同じ人間を貶める最悪の行為です」と言います。

 

教育問題 これらの問題によってどのような影響を受けるか

・内的問題<いじめ・不登校・学級崩壊など>

 これらの問題によって総じて言える事は「子どもたちに教育を施せなくなる」ことだと思われます。「いじめ」の被害を受けた生徒は学校に行きたくなくなるのは必然的です。いじめを受けていない生徒でも学校や社会に対する不安が増加することによって、それが「不登校」という形で表れる。

 

 教師が「いじめ」を見て見ぬ振りをしていれば、親の目から離れた生徒たちの行動は歯止めが効かなくなってくる。「いじめや暴力はいけない事だ」と教えられない生徒たちはそれが間違っていることだとは気づかず、その行動はどんどんエスカレートしていき「校内暴力」に発展したり「学級崩壊」といったものとして表れ、もはや子どもたちに教育を施すことができない状態になってしまいます。

 

 

 「いじめ」や「学校への不安」を抱えた生徒は家に引きこもり、十分な知識を与えられていない子どもたちは勉強についていけなくなり、当然それは「受験戦争」の結果にも表れるわけです。知識も満足に与えられず、受験戦争にも敗れた子どもたちの自信はどんどんなくなっていってしまうわけです。

 

次回は外的問題の影響について書こうと思います。

 

 

教育問題

・教育問題とは?

 教育問題とは、学校などの教育現場で起る問題の総称です。これは大きく二つに分けられ「学校の教育制度の問題」と「子ども自身の問題」という形に分類されます。

 

1,学校教育制度の問題 

 前回更新した「ゆとり教育」や「詰め込み教育」などがそうです。これら以外にも「ニューカマー」とい1980年以降に日本に渡ってきた外国人が本国・日本においても学校に就学せず、出稼ぎをするという問題や「学歴主義」といった問題もこれに当てはまります。

 

2,子ども自身の問題

 この問題は「内部的問題」と「外部的問題」に分けられています。

 

 内部的問題とは生徒たちの問題行動や教育現場内で起こっている「いじめ・不登校・校内暴力・学級崩壊・受験戦争」などの教育を施す学校内において生じる問題の事を指します。

 

 外面的問題とは「都市化・地域崩壊・少子高齢化・核家族化・情報化・学校裏サイト」といった社会や学校外で生じた問題の事を指します。

 

教育現場ではこんなに多くの問題を抱えているのかと、ちょっと驚きました。次回ももう少し調べて更新します。