スマートフォンの普及と未成年のインターネット上のトラブルの増加②

●未成年者のスマートフォンの普及率

 総務省の調べによると高校生の84%がスマートフォンを利用しており、またデジタルアーツ社の調べだとスマートフォン利用者の半分が未成年者だという調査結果が出たそうです。

 学校の講義で「自分が先生という立場で生徒たちにインターネット上のトラブルについて簡単なスピーチをする」という課題がありました。ふと思い返してみたら、自分が小学校・中学校・高校でインターネットを使用する授業で「SNSなどの他人と関わるようなサイトでのマナーやルールというものを学校で教えられた事がなかったな」と。学年に合わせて検索の仕方からExcelやWordなどのソフトの使い方は情報の時間で習いましたが、インターネットを使用する上でのマナーやルールは学校では教えてくれなかったと思います。私が通っていた学校の生徒の使うパソコンはフィルターがかかっていて怪しいサイトに入れないのもそうですが、SNSなどの掲示板サイトに書き込めないようになっていました。そのため生徒に、そのようなサイトを使用する上でのマナーやルールといったものを教える必要がなかったのかもしれません。

 

 学校での情報の授業と未成年者のスマートフォンの普及によるトラブルの増加は何か関係あるのか?私は関係あると思います。スマートフォンはもう「小型化されたパソコン」のようなものです。パソコンもスマートフォンもインターネットを使うことが前提です。インターネットを利用する上で一番重要な他人と交流する上でのそういったルールやマナーよりもパソコンの使い方ばかりを重視した教育を行ってきたからこそ、未成年者のインターネット上のトラブルがよく発生するのではないでしょうか。

 

 最近のインターネット上のトラブルを見ていると、殆どが未成年者のSNSでの書き込みが発端のものばかりです。こういった事が多いのも私の通っていた学校だけではなく、他の学校でもそういったインターネットを使用する上でのマナーやルールといったものがうまく教育されていないのではないかと考えます。